大学発ベンチャーの「起源」(34)  コスメディ製薬

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コスメディ製薬(京都市)は京都薬科大学発の医療・製薬ベンチャー。高分子研究のコンサルティングを手がけていたと神山文男社長と薬剤学博士の権英淑取締役が中心となり、同大学薬剤学教室の研究成果をベースとして2001年5月に創業した。

「貼る注射器」で起業

得意とするのは微細針に薬剤を含ませておき、皮膚に貼付することで体内に投与するパッチ形態の経皮吸収製剤を実現するマイクロニードル技術。いわば「貼る注射器」だ。

同社ではワクチンや微量投与の薬剤向けの「非溶解型(生分解性)マイクロニードル」と、高分子薬やペプチド、蛋白薬の持続製剤向けの水溶性高分子からなる「溶解型マイクロニードル」を開発した。

非溶解型マイクロニードルは、医療機器実績のあるPGAやPLAなどのポリマーからなる針の先端部に薬剤を塗布するタイプ。皮膚に貼り付けることで多数の微細な針を体内に挿入し、先端に塗布した薬剤が体内に注入される仕組み。いわばマイクロ注射器といえる。

一方、溶解型マイクロニードルはヒアルロン酸などの水溶性高分子で針を作り、その內部に薬剤を入れておく。貼り付けると皮膚の水分で針が溶解し、その內部にある薬物を体内で放出するタイプ。いわば皮膚から投与するマイクロカプセル剤だ。

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each tone(東京都豊島区)は東京藝術大学発のベンチャー。東京藝大といえば、芸術家・美術家を目指す俊英が集まる国内最高峰のアーティスト養成機関。同大学発のベンチャーというと奇異に感じるかもしれないが、ビジネスはしっかりアートしている。