ストリートファッションのグローバルブランドを買収

そして2017年12月には、プロスケーターのキース・ハフナゲル氏が設立したストリートファッションブランド 「ハフ(HUF)」の企画販売を手がける米HUF Holdings, LLCの持分を90%取得し、子会社化した。取得価格は70億円と、同社最大のM&Aに。

同社最大のM&Aとなった「HUF」(同社ホームページより)

HUFは今後も成長の見込まれるストリートファッション市場のうち、米国、欧州を中心に30カ国でグローバルに展開しているブランド。日本ではTSIホールディングスの子会社・ジャックが国内販売権を取得し、2015年から販売代理店として営業している。それまでの協業実績も上々で、TSIグループの事業ノウハウを積極的に投入すれば、国内はもとよりアジアを中心とした海外で成長が見込めると判断した。

TSIホールディングスはHUF Holdings, LLCの買収により、HUFの年間販売額を買収前の4億円から5年後の2022年には30億円まで引き上げる野心的な計画を掲げている。「スケートボードは東京五輪で正式種目となり、今後競技人口も増えていくだろう」(齋藤社長=当時)と、鼻息も荒い。

中国市場でも展開する計画で、現地大手アパレル企業との合弁交渉の乗り出した。海外市場でもHUFの年間販売額を買収前の約51億円から2022年には100億円に倍増させるという。国内外でHUFブランドが成長し、計画を達成できれば、70億円をかけたM&Aも「安い買い物」だったといえるだろう。

一方で、不採算事業については引き続き、切り離しを進めている。2016年9月にサンエー・インターナショナルが運営する「ヴィヴィアン タム」の独占ライセンス契約と同事業の8店舗、商品在庫資産を婦人服メーカーのマツオインターナショナルに譲渡した。