M&AでV字回復を狙った「プロ経営者」

2015年5月にはサンエー・インターナショナルの創業一族である三宅会長がヘッドハントした、米エクソンモービルの系列企業や仏ロレアルなどを渡り歩いた「プロ経営者」の齋藤匡司氏がTSIホールディングス社長に就任。「3年後の2018年2月期に、2015年2月期比で営業利益を約15倍の140億円へ、営業利益率を約14倍の7%へ引き上げる」(齋藤社長=当時)とぶち上げる。

その「起爆剤」と位置づけたのがM&Aだ。2016年3月に都市型ファッションビルを中心にフレンチオーセンティック(昔ながらのフランス風)のアパレルセレクトショップ「アンシェヌマン・ミニョン」など14の直営店を運営するアナディスとシェ・アナンを完全子会社化した。

気候や景気に販売が左右されない化粧品のLalineを買収(同社ホームページより)

同6月にはイスラエルの死海のミネラルやシードオイルを使用したオーガニック・自然派化粧品の輸出入ならびに卸・販売を手がけ、ファッションビルなどを中心に20店舗を展開するLaline JAPAN(ラリン ジャパン)の株式70%を取得し、子会社化している。

オーガニック・自然派化粧品のカテゴリーは今後も成長が期待でき、天候・景気に左右されにくいため、売上の安定化にも役立つ。さらにはLaline JAPANのブランド力や価格競争力に対する有力ディベロッパーからの評価も高い。 TSIホールディングスの店舗開発力を活用することにより、積極的な新規出店で成長を加速させることを狙った。

同10月には有料職業紹介事業と労働者派遣事業を展開するフォーラルを完全子会社化。非アパレル事業の展開により、経営の安定化を図っている。