ところが経営再建は難航する。すかいらーくによる買収は、当時約322億円あった売上高を連結計上することで、自社の売上規模を拡大するのが狙い。そのため、子会社である小僧寿しの経営に深くメスを入れることができなかった。
小僧寿しを買収したすかいらーく創業者の横川竟社長(当時)が2008年8月に経営不振で解任され、M&A戦略が見直されたのも響いた...
カゴメは2025年の目指す姿として「トマトの会社から野菜の会社に」をビジョン(未来像)として掲げる。今後、野菜関連商品の市場投入とともに、事業拡大のためのM&Aも俎上に上ってきそうだ。