新型コロナの「国産ワクチン」一番乗りはどこ?年内にも承認か

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安定確保に不可欠な国産ワクチン

アンジェスが開発中のワクチンは、ウイルスのたんぱく質を作り出す遺伝子(DNA)を、プラスミドと呼ばれる環状DNAに組み込んだもので、接種すると体内でウイルスの表面にある突起状のたんぱく質(スパイクたんぱく質)を作り出し、免疫力を得ることができる。

すでに接種が始まっているファイザーのワクチンは、たんぱく質を生成するための情報を運ぶ遺伝子(mRNA)を用いるもので、同じようにスパイクたんぱく質を作り出すように設計されている。

また、承認申請中のアストラゼネカのワクチンは、弱毒化したチンパンジー由来の風邪のウイルスを用いるもので、やはりスパイクたんぱく質を作り出す。3社ともにワクチンの製造方法が異なるため、変異株に対する効果も異なることが予想される。

日本政府は2021年9月までに、16歳以上の日本国民(約1億1000万人)全員分の新型コロナワクチンを確保できるとの見通しを明らかにしているが、現在日本で承認されているファイザー製のワクチンの輸入にはEU(欧州連合)の承認が必要なため、予定通りの数量を確保できるのかは不透明。

このため安定的に必要数量を確保するためには国産ワクチンの開発は不可欠と言える。河野大臣は同番組の中で、日本企業4社のほかにも「承認申請しているアストラゼネカのワクチンは日本でも生産することが決まっている」と述べ、ワクチンの国内生産に高い関心を示している。

文:M&A Online編集部

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