目薬最大手のロート製薬<4527>が、およそ1年半ぶりにM&Aに乗り出した。同社は2021年8月末までに、痔の治療薬「ボラギノール」を展開する天藤製薬(大阪府豊中市)の株式67.19%を取得し、子会社化する。
2020年3月に医療用目薬事業への参入を目的に、医療用点眼薬の製造・販売を手がける日本点眼薬研究所(名古屋市)を子会社化したのに続くもので、今回は成長ビジョン「ロートグループ総合経営ビジョン2030」に掲げているOTC(一般用医薬品)領域の事業拡大が狙いだ...
2008年に日本ビクターとケンウッドが統合して誕生して以来、波乱万丈の経営が続いてきたJVCケンウッド。2020年3月期の売上高は約2913億円と、経営統合時の約8200億円に比べ3分の1近くまで縮小している。巻き返しのカギはM&Aだ。
殺虫剤3位のフマキラーが、およそ9年ぶりにM&Aに乗り出した。同社はスイスの農薬・種苗大手シンジェンタの日本法人であるシンジェンタジャパン(東京都中央区)からフラワー事業(種子、挿し穂など)を取得すると2021年2月1日に発表した。
国内最大手の携帯電話販売代理店網を持つティーガイアが、富士通系の富士通パーソナルズから携帯電話販売事業を買収する。シェアトップを維持するためのM&Aだが、成長が望めない業種だけにリスクは高い。なぜ同社はそんな決断をしたのか。M&A史を追う。