2017年は10月、「鮭とば」などの水産加工品を手がけるヤマニ野口水産(北海道留萌市)を子会社したのに続き、12月に初の海外M&A案件としてシンガポールで寿司などの日本食を製造・販売するJSTTシンガポール社の全株式を約14億円で取得した。
JSTTの子会社化は日本食人気が高まるアジア市場での販路獲得が目的であることはいうまでもない。市場が縮小傾向にある国内にとどまらず、今後も成長が見込まれるアジア市場の取り込みに向けて第一歩を踏み出す...
ここ5年間、永谷園ホールディングスのM&Aが活発だ。狙いは外資系食品関連企業を通じての海外市場の開拓。お茶づけ海苔や即席味噌汁といった国内市場向け食品に特化してきた永谷園が、なぜ海外に目をけたのか。そこには創業以来の戦略を一新する変革があった。
富士フイルムホールディングスがついに米ゼロックス(コネチカット州)を買収する。事務機で世界トップに躍り出る。今回の大型M&Aは半世紀にわたる日米合弁事業の到達点であると同時に、新たな出発点にほかならない。
安川電機<6506>は2025年度に向けてM&Aを積極化する。メイン事業であるモーションコントロールやロボットはもちろん、電気自動車や風力、太陽光発電なども対象とし、2025年を最終年とする経営計画「2025年ビジョン」の達成を、M&Aを駆使して目指す作戦だ。