武田薬品工業<4502>によるアイルランドの製薬会社シャイアーの買収が大詰めを迎えている。 

買収に関する判断を行う欧州委員会が2018年11月20日までに結論を出す予定で、その後武田薬品は2018年12月5日にシャイアー買収を決議する臨時の株主総会を開く。 

武田薬品は欧州委員会、臨時株主総会による買収の承認が得られれば2019年1月8日にもシャイアーの買収を完了するとしている。 

一方のシャイアーは英国の裁判所の指示に従って開催されるシャイアー株主の集会を開き、その後裁判所の認可を得る必要がある。 

これらがすべて順調に進めば、武田薬品がシャイア―買収を発表した2018年5月8日から9カ月で、6兆8000億円(このうち現金は3兆1000億円ほどで、残りは武田薬品の株式)という日本企業としては過去最高額のM&Aが成立することになる。 

早ければ2019年1月8日に買収が成立

シャイアー買収を発表した5月8日以降、武田薬品はシャイアー関連で8件のニュースリリースをホームページに掲載した。 

5月8日当日に、総借入限度額308億5000万ドル(約3兆4800億円)のつなぎ融資の契約(ブリッジローン)をJPモルガンチェース銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行の3行と結んだ。 

1カ月後の6月8日には、つなぎ融資の負担を軽減するために総借入限度額75億ドル(約8470億円)の借り入れ契約(タームローンクレジット)を締結。 

さらに1カ月後の7月10日に、米国連邦取引委員会が武田薬品によるシャイア―買収を認可。9月14日に中国国家市場監督管理総局から同じく買収の認可を取得。10月18日には日本の公正取引委員会からも買収の認可を得た。 

10月26日には3兆円を超えるつなぎ融資の借り入れを減らすための総借入限度額5000億円の融資契約(ショートタームローン)を結び、同日にこの借入金を返済するための総借入限度額5000億円の劣後特約付コミット型シンジケートローン契約を結んだ。