小さな会社のバトンタッチはお任せをー。日本M&Aセンター<2127>は個人経営や家業などの小規模事業者に特化したオンライン事業承継マッチングサービスをリニューアルし、「Batonz(バトンズ)」として再スタートさせた。

2025年までに年間案件登録1万件、成約1000件を目指す

従来の「&Biz(アンドビズ)」から名称を変更し、後継ぎを探したい人と後を継ぎたい人をつなぐ「経営のバトンタッチ」支援を前面に押し出した。これに合わせ、売り手の登録情報に経営者の事業への思い伝えるページを設けるなど内容を刷新した。2025年までに年間案件登録数1万件、成約数1000件を目指す。

アンドビスの大山敬義社長

日本M&Aセンターは約4年前に、インターネットを利用して小規模事業者のM&Aを仲介する「&Biz」の実験をスタート。試行を経て、今年4月に全額出資でアンドビズ(東京都千代田区)を設立し、サービスの本格運用に乗り出した。このサービスをリニューアルで引き継いだのが「Batonz」だ。

基本的なサービス内容はそのまま。売主が会社の業績や事業内容などの売り情報を登録し、買主はサイト上で情報を検索・閲覧し、気に入った相手に自由にアプローチできる。ITの活用で多数の選択肢から相手を選べるのが利点。売り案件の登録数は累計1100件以上で、すでに152件が成約している。

実際の事業承継につなげるためにはオンラインでのマッチングに加え、専門性の高いアドバイザーによる支援が不可欠。連携関係にある全国約800の税理士・会計士事務所、約80の地方銀行・信用金庫が事業承継アドバイザーとして、条件交渉、面談の手配、必要書類作成など成約までの業務をサポートする。

Batonzの案件登録や閲覧、承継アドバイザー紹介などのサービスは売主も買主も無料で利用できる。ただ、交渉段階などで承継アドバイザーとサポート契約した場合は、アドバイザーに対して料金が発生する。

Batonzのビジネスモデルは?

気になるのは、Batonzを運営するアンドビズがどうやって収入を得るのかという点。「中小M&Aの専門家(承継アドバイザー)の育成を教育事業として行うのが一つ。もう一つは売主・買主に対するより細かい情報提供などのオプションサービス。この2つでビジネスを成り立たせたい」(アンドビズの大山敬義社長)と説明する。