ダルトン・インベストメンツ・エルエルシーが日本株投資を積極化させている。

保有割合を増やした企業と新規保有した企業が全体の85%に

2017年10月から2018年9月までの1年間に、提出した大量保有報告書は40件で、このうち保有割合を増やした企業と新規に保有した企業数が34件に達し、全体の85%を占めた。保有割合を減らしたのはわずか6社だけだった。

これは前年同期(2016年10月-2017年9月)の保有割合を増やした企業と新規に保有した企業の割合(55.3%)と比べても大きな変化となった。

保有割合が10%以上に達している企業数も前年同期の2社から7社に増えた。保有割合が最も高かったのはT&K TOKAの14.26%で、前年同期のレックの11.77%よりも2.49ポイント高まった。

保有割合の増減と新規保有の社数

増減2018年(社)2017年(社)
増加 30 15
新規 4 6
減少 6 17
合計 40 38


2018年(2017 年10月-2018年9月)に提出した大量保有報告書による保有割合の上位10社

企業名保有割合業種
1 T&K TOKA 14.26 化学
2 ぷらっとホーム 12.36 電気機器
3 エイベックス 11.8 情報・通信
4 天馬 10.94 化学
5 マクニカ・富士エレHD 10.56 卸売業
6 TOA 10.37 電気機器
7 鶴見製作所 10.14 機械
8 ドウシシャ 9.72 卸売業
9 シミックHD 9.34 サービス
10 藍澤證券 9.06 証券


2017年(2016 年10月-2017年9月)に提出した大量保有報告書による保有割合の上位10社

企業名保有割合業種
1 レック 11.77 化学
2 ぷらっとホーム 11.19 電気機器
3 エイベックス・グループ・HD 9.56 情報・通信
4 鶴見製作所 9.02 機械
5 ドウシシャ 8.71 卸売業
6 TOA 7.33 電気機器
7 カドカワ 7.07 情報・通信
8 ハニーズHD 6.73 小売業
9 マクニカ・富士エレHD 6.41 卸売業
10 インターネットイニシアティブ 6.29 情報・通信

運用額は約4200億円

ダルトン・インベストメンツ・エルエルシーは、米国サンタモニカに本社を置く投資運用会社で、アジアの金融危機から生じるチャンスを生かすために、1999年に設立された。

アジア株式、グローバル株式と債券に特化した投資を行っており、2018年6月時点での運用額は38億ドル(約4200億円)。日本では上場企業の株式と株式関連証券に投資している。

同社は2018年3月に、持続可能な投資政策を公表した。顧客に可能な限り透明性を提供するのが狙いという。公表した内容は従来の投資姿勢と変わるものではなく「長期的に重視される投資家として、クライアントの資本管理者としての役割を常に真剣に果たす」としている。

具体的には「我々が良き企業であると考えるものに投資する」としており、事業の優位性や環境リスク、社会リスク、ガバナンスリスクなどを考慮して投資している。

さらにダルトンのアナリストやポートフォリオ管理者は、企業のレポートやプレスリリース、外部機関の調査などを活用して投資する企業を監視しており、研究チームは、毎日の市場ニュースやさまざまな情報を集め、投資先企業の詳細な知識を深めているという。

文:M&A Online編集部

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