ウエリントン・マネージメントは米国の投資運用会社で、世界14カ所に拠点を構え、60カ国2200以上の顧客にサービスを提供している。預かり資産は約1兆ドル(約110兆円)に達する。

長期の視点で投資

同社の始まりは1928年。米国フィラデルフィアの会計士だったウォルター・モーガンが創業。1933年に運用会社として法人化した。

1960年代に入って、4人の運用プロフェッショナルがビジネスを見直し、同社をグローバル企業へと成長させ、現在に至っている。

日本では1987年に、ウエリントン・マネージメント・カンパニーとして運用サービスを開始。1997年にはウエリントン・マネージメント・ジャパン・ピーティーイー・リミテッドを設立するとともに東京に拠点を開設した。

株式、債券、商品などで幅広いグローバル運用商品やサービスを提供しており、国内顧客受託額は5兆円ほどに達する。

ウエリントン・マネージメントのブレンダン・J・ソーズ会長 兼CEOは「ウエリントン・マネージメントはグローバル規模の企業として幅広い能力を有し、革新的なソリューションを生み出すことができる一方、プライベート・パートナーシップという会社形態によってビジネスに対して長期の視点を持つことが可能となる」としている。

投資姿勢に大きな変化なし

2018年(2017年10月27日-2018年10月26日)の大量保有報告書の提出状況と、2017年(2016年10月27日-2017年10月26日)の大量保有報告書の提出状況を比較すると、日本での投資姿勢に大きな変化は見られない。

2018年に提出した大量保有報告書は36社で、保有割合を増やした企業が8社、新規に保有した企業が7社、保有割合を減らした企業が21社だった。

2017年に提出した大量保有報告書は43社で、保有割合を増やした企業が8社、新規に保有した企業が9社、保有割合を減らした企業が26社だった。

保有割合の増減

保有割合増加(社)新規保有(社)保有割合減少(社)
2018年 8 7 21
2017年 8 9 26

2018年は液晶テレビなどの家電製品を製造する船井電機の保有割合が7.3%と最も高く、太陽電池や半導体製造設備向け部品製造を手がけるフェローテックホールディングス(保有割合7.29%)、2018年のノーベル医学生理学賞を受賞した京都大学高等研究院の本庶佑特別教授との共同研究で製品化に漕ぎつけたがん治療薬オプジーボで業績を伸ばしている小野薬品工業(保有割合6.82%)と続く。 

保有割合上位10社の業種をみると、電気機器が3社で、2017年より1社増えた。サービスが2017年にはゼロだったのが2社となり、輸送用機器も2017年より1社増え2社となった。

2018年に大量保有報告書を提出した企業の株式保有割合上位10社

企業名保有割合(%)業種
船井電機 7.3 電気機器
フェローテックホールディングス 7.29 電気機器
小野薬品工業 6.82 薬品
東洋ゴム工業 6.56 ゴム製品
わらべや日洋ホールディングス 6.3 食料品
パイオニア 6.04 電気機器
石油資源開発 5.83 鉱業
ミライアル 5.53 化学
関東電化工業 5.09 化学
ケーヒン 5.02 輸送用機器

2017年に大量保有報告書を提出した企業の株式保有割合上位10社

社名保有割合(%)業種
いちよし証券 8.77 証券
東京製鐵 8.13 鉄鋼
ミライアル 7.72 化学
三陽商会 7.58 繊維製品
東洋ゴム工業 7.22 ゴム製品
船井電機 6.29 電気機器
タカラレーベン 6.08 不動産
ダブル・スコープ 5.58 電気機器
安藤・間 5.51 建設
ジャムコ 5.3 輸送用機器

保有割合上位10社の業種

業種2018年2017年
電気機器 3 2
サービス 2 0
輸送用機器 2 1
化学 1 1
証券 1 1
不動産 1 1
建設 0 1
ゴム製品 0 1
繊維製品 0 1
鉄鋼 0 1

文:M&A Online編集部