武田薬品の2018年3月期 微増収ながら大幅増益に

「2017年の実績には大変満足している」

武田薬品工業<4502>のクリストフ・ウェバー社長CEOは、同社の2018年3月の決算説明会でこう語り胸を張った。さらに買収を決めたアイルランドの製薬会社シャイアーについては「ベースの事業が伸びており、収益性が改善している」と述べ、改めて6兆8000億円もの巨額買収に対する自信を示した。

武田薬品の2018年3月期は売上高が前期比2.2%増の1兆7705億円、営業利益が同55.1%増の2418億円、当期利益が同62.6%増の1869億円となり、微増収ながら大幅な増益となった。さらに為替や事業売却などの影響を除いた実質的な売上高については、米国(前期比13.5%増の5873億円)や欧州、カナダ(同6.7%増の2950億円)の伸びに支えられ、同5.5%増の1兆7111億円だったとの見解を示した。

またクリストフ・ウェバー社長CEOは開発中の新薬について2017年は17種が開発の次の段階に進み、前期よりも12種増え、将来収益を生み出す準備が進んでいることを強調した。

ただ内訳は4段階ある開発のステージの第1段階(フェーズ1)のものが6種、第2段階(フェーズ2)に進んだものが7種と全体の7割以上を占めており、収益に寄与するまでに時間がかかることも明らかになった。

2019年3月期は為替と事業売却の影響が足を引っ張り、売上高は同1.9%減の1兆7370億円、営業利益は16.9%減の2010億円、当期利益は25.6%減の1390億円と、減収減益を予想している。これについても実質上の数値は売上高で一桁台の前半、売上総利益から販売費、一般管理費、研究開発費を差し引いた利益は1桁台後半の成長を見込んでいる。


文:M&A Online編集部