買収額は日本企業のM&Aで過去最高額

武田薬品工業<4502>がアイルランドのバイオ薬品メーカー・シャイアーを買収することで両社が合意した。買収金額は約460億ポンド(約6兆8000億円)で、日本企業のM&Aとしては過去最高額となる。

両社の売上高の合計は約3兆円となり、世界の製薬業界の10位以内に入る。また買収3年後には年間14億ドル(約1525億円)のコスト削減が可能になるとしている。

買収は2019年1月―6月に完了する予定で、買収完了時に武田薬品株式の50%をシャイアーの株主が取得することなる。また武田薬品はシャイアーの買収に必要な資金の調達のため、JPモルガン・チェース・バンクNA、三井住友銀行、三菱UFJ銀行との間で、308億ドル(約3兆3500億円)のつなぎ融資契約を結んだ。

武田薬品は4月25日にシャイアー株1株当たり49ポンドでの買収を提案し、これに対しシャイアー側が前向きな姿勢を示していた。

買収後、武田薬品の本社は日本に残し、東京証券取引所の上場を維持する。さらにニューヨーク証券取引所にADR(米国預託証券=米国企業でなくても米ドルでの売買や決済、配当金の受領できる制度)方式による上場を行う予定。

武田薬品のクリストフ・ウェーバー社長CEOは「統合後の会社は消化器系疾患領域、神経精神疾患領域、がん領域、希少疾患領域、血漿分画製剤のリーディングカンパニーになる」とのコメントを発表。

一方、シャイアーのSusan Kilsby会長は「今回の統合によりさらに強靭な、豊富な研究開発パイプラインと世界各地に広範な拠点を有するバイオ医薬品企業誕生の一翼を担うことになる」と応じた。

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文:M&A Online編集部