「コメダ珈琲店」の新業態として初のセルフサービス型店舗が21日、東京・東池袋のサンシャインシティの専門店街「アルパ」1階にお目見えした。「コメダスタンド」という名前の通り、立ち席のみだが、山小屋風の内装に仕上げ、喫茶店と同様にくつろげる空間とした。店舗をオープンしたアルパには10軒以上のカフェ、ファストフードがひしめき合う激戦区だけに、新業態の“実力”を試すアンテナシップとしての意味がありそうだ。

業態多角化の第一歩

コメダ珈琲店を展開するのはコメダホールディングス<3543>。1968年に創業し、喫茶店文化が根づく名古屋を中心にフルサービス型の喫茶店として中国など海外を含めて805店舗(2月末現在)を出店する。立地面でも郊外ロードサイドを主体とした店舗展開にとどまらず、近年は街中の都市型店舗の出店を加速してきた。ちなみに国内で未出店なのは青森県、沖縄県だけ。

業態多角化の第一歩となる初のセルフ店舗「コメダスタンド」

カフェには2種類がある。セルフサービス型はカウンターで注文して飲み物などを受け取るスタイルで、スターバックスやドトール、タリーズなどでおなじみ。コメダは、スタッフが客席まで注文をとりにくるフルサービス型で全国をほぼ制覇する最大手だが、折しも創業50周年を迎えた今年、新業態として打ち出したのがセルフ型店舗なのだ。

セルフ型はスタッフの数を抑え、狭い場所でも出店可能なのが特徴。しかし、1杯100円のコンビニコーヒーが急拡大したことで最も打撃があったのがセルフ型とされる。セルフ型の大手の中でもとくにサラリーマン層をターゲットにするドトールコーヒーの苦戦が伝えられたが、同社に限らず、コンビニとの差別化がセルフ型各社の共通課題となっている。こうした環境下、今回の「コメダスタンド」はコメダの業態多角化の第一歩として試金石となる。