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「過去最大」のM&A 東レが炭素繊維で攻勢をかける理由は

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東レ<3402>がオランダの炭素繊複合材料メーカ―・テンカーテ・アドバンスト・コンポジット・ホールディング(TCAC)を買収することになった。取得額は約1230億円で、東レにとって過去最大だ。

炭素繊維を巡るダイナミックな動きが続々と現れそう

同社はここ数年炭素繊維のM&Aを積極的に進めており、2013年に童夢カーボンマジックを買収したのに続き2014年に米国の安価な炭素繊維メーカー・ゾルテックを買収した。

さらに2015年にはイタリアのサーティから炭素繊維織物・プリプレグ(強化プラスチック成形材料)事業を買収し、同じく2015年に炭素繊維プリプレグのメーカーであるイタリアのデルタテックを子会社化した。炭素繊維分野での主なM&Aとしては今回が5件目になる。

東レは2019年度を最終年度とする経営計画“プロジェクトAP‐G 2019”の中で、炭素繊維分野でのM&Aの可能性を示しており、三菱ケミカル、帝人<3401>といった他の炭素繊維メーカーも事業の強化に乗り出していることから、今後炭素繊維を巡るダイナミックな動きが続々と現れてきそうだ。

今回買収するTCACは航空宇宙分野で、熱可塑性樹脂や高耐熱熱硬化性樹脂材料を中心に幅広い納入実績を持つ。オランダや米国などに製造拠点を持ち、特に熱可塑性樹脂を用いた炭素繊維基材では世界をリードしている。

一方、東レは航空・宇宙分野で炭素繊維の納入実績は多くあるものの、熱可塑性の分野は出遅れており、技術開発と拠点整備が課題となっていた。

今回、熱可塑性樹脂や高耐熱熱硬化性樹脂材料の技術を手に入れることで、航空・宇宙分野での一層の市場開拓が容易になる。もともと東レは世界トップの炭素繊維メーカーであり、川上から川下までの一貫生産を整えることで、競争力が一段と高まる。

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東レがM&Aと設備投資を積極化させている。スマートフォンや電気自動車向けのリチウムイオン電池と、航空機や自動車向けの炭素繊維の需要拡大に対応した措置。2020年3月期には2兆7000億円の売上高を目指す。

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