武田薬品工業<4502>によるアイルランドのバイオ薬品メーカー・シャイアー買収が成立に向け動き出した。実現すれば買収金額は約7兆円という、日本の企業としては過去最高額のM&Aとなる。

武田薬品工業は25日、4月20日に買収額の引き上げ提案を行ったシャイアーへの買収提示額をさらに増額すると発表した。シャイアー株1株当たり47ポンドの前回提案を同49ポンドに引き上げた。増額率は4.25%となる。

内訳は27.26ポンド相当の武田薬品株と21.75ポンド相当の現金で、今回の増額により、武田薬品によるシャイアー買収の総額は約460億ポンド(約6兆8000億円)となり、前回より買収額は2500億円ほど膨らむ。

シャイアーの取締役会は今回の申し出をシャイアー株主に対して推奨する用意があるとの見解を武田薬品に示した。これに伴って両社は進行中の協議が完了する期限を2018年5月8日午後5時(ロンドン時間)に延長した。

前回発表した武田薬品本社の日本設置、東京証券取引所の上場維持、ニューヨーク証券取引所にADR(米国預託証券=米国企業でなくても米ドルでの売買や決済、配当金の受領できる制度)方式による上場などはそのまま実施する。

買収が実現すれば、日本企業による買収としては過去最高額となるほか、シャイアーの株主が武田薬品株の半数を保有することとなる。

文:M&A Online編集部