公開規模、NTT上回る過去最大

売り出しの概要を伝える新聞広告

時価総額もさることながら、ソフトバンクで最も注目されるのは公開規模の大きさだ。IPOに伴う資金調達額は約2兆6000億円と、1987(昭和62)年のNTT(約2兆2000億円)を上回り、国内で過去最高となる見通しだ。公開規模でみれば、郵政3社(日本郵政、ゆうちょ銀行、かんぽ生命)はトータルでも1兆4000億円で、これを圧倒する。

ソフトバンク株式の売出数16億369万3700株は、総株式数の約3分の1にあたる。ソフトバンクグループはソフトバンクの持ち株比率が現状の99.9%から約63%に低下するが、引き続きソフトバンクを連結子会社として維持し、親子上場を果たす。

親子上場をめぐっては利益相反などガバナンス(組織統治)上の問題点を指摘する向きもあるが、親会社のソフトバンクグループは投資会社としての立ち位置を鮮明にしており、携帯電話を中心とする通信会社であるソフトバンクとの役割を明確化する。上場で得た巨額資金は新たなM&Aに向かうことになりそうだ。

売出価格は12月10日に決定へ

投資家にとって、気になるのはソフトバンク株の売出価格。スケジュールによると、売出価格は11月30日に仮条件を決め、需要状況や上場日までの価格変動リスクなどを見極めて12月10日に正式決定する。

この売出価格の決定にはブックビルディング方式と一般競争入札方式があるが、近年はブックビルディング方式が主流になっている。今回採用されるのもブックビルディング方式で、幹事証券会社が仮の価格帯を提示し、投資家の需要状況(購入希望の申告)を把握したうえで売出価格を決定する。

ソフトバンク株を買いたくなったら、どうすればいいか。