英国の資産運用会社シュローダー・インベストメント・マネジメントが日本株投資を積極化させていることが、大量保有報告書の提出状況から分かった。

株式保有割合を高めた企業が増加

直近1年間(2018年=2017年9月27日-2018年9月26日)と前年同期(2017年=2016年9月27日-2017年9月26日)を比べると、株式の保有割合が増加したのは8社から35社に増え、新規に保有したのも6社から9社に増えた。逆に保有割合が減少したのは49社から40社に減った。

保有割合の増減社数と新規保有の社数

増減 2017年(社数) 2018年(社数)
増加 8 35
減少 49 40
新規 6 9
合計 63 84

新規保有株の業種は2018年が小売業2社、情報・通信2社のほかは卸売業、機械、建設、食品、鉄鋼と偏りはなかった。2017年も化学2社のほかは卸売業、機械、小売業、サービスといった内容で、大きな変化は見られなかった。

新規保有株の業種

2018年2017年
小売業2社化学2社
情報・通信2社卸売業1社
卸売業1社機械1社
機械1社小売業1社
建設1社サービス1社
食料品1社 
鉄鋼1社 

ESGの要素を組み込んだ長期運用が基本

シュローダー・インベストメント・マネジメントは1804年に英国ロンドンで、シュローダー・グループとして創業、今年で創業214年になる。現在は世界29カ国で活動しており、運用資産総額は約4357億英ポンド(約64兆円)、従業員約4800人、運用担当者700人の規模を誇る。

地球環境問題(E)や社会的課題(S)に留意し、ガバナンス(G)が確立している企業は企業価値の向上と持続的成長が期待できるとの判断の基、ここ20年ほどはESGの要素を組み込んだ、長期運用を基本としている。

環境では気候変動の是正に向けた環境対策の実施や、環境リスクや汚染への配慮、再生可能エネルギーの活用などがポイントとなる。社会では地域社会や労働環境への取り組み、女性役員の登用などを、ガバナンスでは経営陣の資質・質、経営哲学・経営戦略、情報開示姿勢などをチェックするという。