衣服の自動折り畳みロボット「ランドロイド」や、いびきの矯正器具「ナステント」の開発・販売を行っていたseven dreamers laboratories(以下:セブン・ドリーマーズ)が倒産しました。債権者は200人で、負債総額は22億5000万円です。子会社のセブン・ドリーマーズ・ランドロイドも9億3000万円の負債を抱えて破産手続きを行っています。

同社の資金調達歴は華麗でした。コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)創始者ヘンリー・クラビス氏とジョージ・ロバーツ氏や、パナソニック<6752>、大和ハウス工業<1925>など、著名投資家や大企業から総額110億円もの資金を集めていたのです。

巧みなファイナンス手法の裏で、屋台骨となるはずのランドロイド開発には行き詰まっていました。そして、これ以上投資家に夢を見せられなくなってしまったようです。

ランドロイド
「世の中にないものを作り出す技術集団」と打ち出したセブン・ドリーマーズ

技術レベルの高い3つの事業を柱に

セブン・ドリーマーズの事業は3つありました。

  1. ・「ゴルフシャフト」
  2. ・いびき矯正器具「ナステント」
  3. ・衣服自動折り畳みロボット「ランドロイド」

扱っている製品に共通する要素が見当たりません。しかしそれこそが、セブン・ドリーマーズの神髄です。ホームページには以下のような文言がありました。

私たちは、「世の中にないモノを創り出す技術集団」です。「世の中にないモノ」「人々の生活を豊かにするモノ」「技術的なハードルが高いモノ」分野を問わず、この3つのクライテリアをクリアするテーマを選択、果敢に挑戦する技術集団です。

営業力やマーケティングを駆使して製品を売り込んだり、事業を最適化・効率化することに不向きな社風がありました。技術的な壁の高いものを生み出してニーズを掘り起こし、競合のいないビジネスを立ち上げる。それこそが強みになっていたのです。社員には引用した3つのクライテリア(基準)を満たす企画書を書かせ続けていたといいます。

この会社の方針には、代表・阪根信一氏のバックボーンがそのまま表れています。

阪根氏は、アメリカ・デラウエア大学化学・生物化学科博士課程修了後、株式会社I.S.T取締役、CEOを経て、2008年にスーパーレジン工業株式会社社長に就任しています。スーパーレジン工業は日本中を沸かせた探査衛星「はやぶさ」に、主要な部品の提供などを行っていた企業。高い技術力とチャレンジによってもたらされる成果を、身をもって体験してきたのです。

セブン・ドリーマーズ「ゴルフシャフト」
尾崎将司選手と専属契約したゴルフシャフト