福島電力が破産手続き開始へ

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~原発事故被災地発の新電力会社として注目~

 福島電力(株)(TSR企業コード:022632840、法人番号:4380001027471、いわき市平六町目1-14、登記上:双葉郡楢葉町下小塙字町3、設立平成28年10月、資本金9500万円、宮川真一社長)は債権者から破産を申し立てられ、7月19日、福島地裁いわき支部より保全管理命令を受けた。保全管理人には清水祐介弁護士(ひいらぎ総合法律事務所、東京都中央区銀座8-9-11、電話0120-057-445)が選任された。

 東日本大震災による原発事故被災地で設立された新電力会社。平成29年2月に小売電気事業者登録を取得し、同年春頃から本格的に稼働した。各協会・団体と代理店契約を交わし、特に不動産業界との結びつきを強めて、29年9月期には約3億円の売上高を計上。その後も営業攻勢を続け、約7万件の契約を確保したが、事業の拡大スピードに請求事務等が追い付かないなど顧客とのトラブルが相次いでいた。
 30年4月には社長が交代し、他社へ契約を仲介する業態に事業内容を変更したが、対外的な信用の回復には至らず、今回の事態となった。
 なお、事業は継続されており、会社側は破産申立について全面的に争っている。現在、保全管理人のもと調査が行われており、裁判所による審理が行われる予定。

東京商工リサーチ「TSR速報」より

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