公開日:2018.3.26
(株)ケージェイ(TSR企業コード:291291058、法人番号:4010401051728、千代田区九段南3-7-14、設立昭和27年3月4日、資本金1億円、代表清算人:清水勝之氏)は3月20日、東京地裁より特別清算開始決定を受けた。
負債総額は約7億4000万円。
大正8年創刊の映画専門誌「キネマ旬報」を出版していた。映画やテレビの専門出版として高い知名度を誇り、平成20年12月期は売上高約18億5000万円をあげていた。21年12月期以降は出版不況の影響から販売が落ち込み、さらに発刊数を絞り込んだため減収で推移し、25年12月期の売上高は約8億4500万円まで低下。利益も売上減に加え、のれん代の償却などもあって28年12月期まで8期連続で赤字を余儀なくされ債務超過額は拡大。
この間、金融機関から借入金の返済猶予を受けとともに、28年4月には本社を港区赤坂から現所在地に移転した。
29年3月に「キネマ旬報」を含む当社の主力事業を、(株)キネマ旬報社(TSR企業コード:023602406、法人番号:6010001180974、東京都中央区、平成29年1月設立)に移管し、(株)キネマ旬報社から現商号へ変更。清算手続きを進め同年12月31日、株主総会の決議により解散した。
無農薬野菜を栽培・販売する川田農園。クラウドファンディングを活用し、無農薬野菜を主役としたレストラン運営にも進出するも、顧客の一巡によりジリ貧状態となり、破産した。負債総額は約1億5000万円。
エアバッグのリコール問題で破綻の危機のあるタカタ。6月26日には東京地裁に民事再生法の適用を申請した。タカタの債権者のトップにアメリカ合衆国の名前が上がったことが話題になっている。
3月27日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた格安旅行業者のてるみくらぶ。後編はどうしたら被害は防げるのかについて考察する。