東証1部の日本海洋掘削が会社更生法を申請 負債総額904億円
日本海洋掘削が会社更生法の適用を申請した。負債総額は約904億7300万円と負債額は今年に入って最大。東証1部上場企業が経営破たんするのは、タカタ以来約9ヶ月ぶりとなる。
公開日:2018/07/19
(株)F.T.S(TSR企業コード:300367570、法人番号:7013301034691、豊島区南池袋1-20-1、設立平成25年12月、資本金900万円、関猛士社長)と、関連会社の(株)F.T.E(TSR企業コード:015706397、法人番号:8013301037462、豊島区池袋本町2-4-8、設立平成27年8月、資本金500万円、同社長)は7月10日、東京地裁から破産開始決定を受けた。破産管財人には中野剛弁護士(虎の門法律事務所、港区虎ノ門1-14-1、電話03-3508-9811)が選任された。
負債はF.T.Sが債権者76名に対し約7500万円、F.T.Eが55名に対し約2200万円、2社の負債合計約9700万円。
両社ともに豊島区を中心に東京都内で飲食店を複数経営していた。F.T.Sは中華料理店「チャイニーズダイニング黒龍門」を豊島区池袋などで展開。雑誌やウェブメディアにも登場し、若い世代を中心に人気を得ていたほか、新規出店などの事業計画も立てていた。しかし、予定していた事業計画が頓挫し、社会保険料の負担が経営を圧迫。返済のための借入が資金繰りを悪化させた。取引先への支払いにも支障をきたし、業況改善が見込めないため、黒龍門など経営する飲食店を閉鎖し、事業を停止した。
F.T.Eは中華料理店「金玉満堂」を複数展開していた。29年2月に出店した同池袋西口店が販売不振のため同年9月に閉店し、その出店費用などが経営に影響。資金繰りが逼迫し、30年6月に一部店舗を元従業員などに承継し事業を停止した。
日本海洋掘削が会社更生法の適用を申請した。負債総額は約904億7300万円と負債額は今年に入って最大。東証1部上場企業が経営破たんするのは、タカタ以来約9ヶ月ぶりとなる。
フード・プラネットと関連会社5社は6月2日、東京地裁より破産開始決定を受けた。6社合計の負債総額は16億1408万円。フード・プラネットは東証2部に上場していたが、5月29日に上場廃止となっている。