新型コロナ感染拡大で顕著となっていた案件の小型化傾向にはやや変化が出てきた。取引金額100億円超の大型M&Aは2件どまりで依然低調だが、10億円超の中型案件でみると13件を数え、4カ月ぶり2ケタに戻った。10億円超の案件は1月15件、2月23件、3月15件の後、4月4件、5月7件、6月8件と10件に満たないままだった。
上場企業の子会社・事業がM&Aの売買対象となった案件は25件。7月の総件数(70件)の3分の1強に上り、件数増を下支えしている...
2019年の日本関連M&A公表案件は、23.9兆円と、過去最高の前年から36.9%の減少となった。全体の案件数は3,728件と、前年比5%減少したものの、前年に次ぎ過去2番目の最多となった。