【株価】値動きは激しく上下し、直近は低迷が続く

 KLabの株価推移を見ると、業績を反映し、2014年は大幅に上昇するも、その後、2016年あたりから低迷を続けている。ただし、直近の推移を低迷と見るか堅調に推移していると見るかは意見の分かれるところだろう。まさに、浮き沈みの激しいゲーム業界そのものを示しているといえなくもない。

図表4:KLabの株価推移

M&A Online編集部

【まとめ】自社IPでのヒット策が生まれるか

 KLabは直近、2016年12月期にて減収減益となった。その理由は、現在主力となっているゲームの国内売上が落ちてきているためだ。

 主力コンテンツとして担いでいるのが、「ラブライブ!」及び週刊少年ジャンプに連載していた「BLEACH」のアプリの2つだ。どちらもアニメ放送が終了・漫画の連載終了を迎えている。そのため、新規のコンテンツ追加要素がなく、顧客層の熱が冷め、他のゲームに移りつつある。国外での売上は増加しているが、ヒット作のないゲーム会社が生き残ることは難しいだろう。

 特にKLabの弱点としては、「自社IPのヒット作が少ないこと」に尽きる。競合他社をみると、ガンホーの「パズドラ」、ミクシィの「モンスト」、コロプラの「白猫・黒猫」シリーズは、いずれも自社IPである。現在のゲーム業界は、熾烈なコンテンツ獲得競争を繰り広げており、メガヒットを生み出すIPを獲得するのは至難の業であると考えられる。

 現状、KLabは新規採用を鈍化させ、自社基盤の整理を行っている。直近の株主説明会においても、以前に切りだした「非ゲーム事業の育成」を施策として挙げている。ソーシャルゲームの時代の波にのってきたKLabの次の一手に注目したい。

 この記事は、企業の有価証券報告書などの開示資料、また新聞報道を基に、専門家の見解によってまとめたものです。

文:M&A Online編集部