M&Aで店舗数とエリアを急拡大

 ココカラファイン<3098>は、2008年にセガミメディクスとセイジョーが経営統合し、ココカラファインホールディングスとして生まれた(現社名はココカラファイン)。以来、約10年、売上高はほぼ右肩上がりで推移している。

 その大きな要因として、ドラッグストア・調剤薬局チェーンの買収を繰り返していることがある。ココカラファインの今後のM&Aを活用した成長戦略について分析していく。

【企業概要】ドラッグストア・調剤店舗の運営や介護事業が中核

 ココカラファインは、大阪市東成区に本社を置くセガミメディクスと東京都府中市に本社を置くセイジョーの株式移転による経営統合により、ココカラファインホールディングスとして設立された。「ココカラファイン」の社名は、「皆さまのココロとカラダをゲンキにしたい」という思いから名づけられた。

 また、英文のCOCOKARAの「COCO」には、さまざまなステークホルダーと「ともに(Co-Work)」新しいことに挑戦し、「ここから始まる」という意味も含んでいる。

 現在はココカラファインがドラッグストア・調剤店舗の運営や介護事業を展開する子会社・グループ会社の統括会社であり、主なグループ会社は以下のようになっている。

株式会社ココカラファイン株式会社ココカラファイン ヘルスケア
株式会社ファインケア
株式会社ココカラファイン ネクスト
可開嘉来(上海)商貿有限公司
株式会社岩崎宏健堂
株式会社ココカラファイン アソシエ
株式会社ココカラファイン ソレイユ
株式会社山本サービス
有限会社東邦調剤
有限会社古志薬局

 同社の中核であるココカラファイン ヘルスケアがグループのコア事業であるドラッグストア・調剤・インターネット通販・卸売事業を担う事業会社である。2013年4月にセイジョー、セガミメディクス、ジップドラッグ、ライフォート、スズラン薬局、メディカルインデックスの6社が合併して誕生した。そして同年10月、グループ子会社であったコダマ、くすりのえびなを統合した。

ココカラファインの再編
ココカラファインHP IR資料より転載

 ファインケアはグループの介護事業を担い2006年から展開している。コア事業であるドラッグストア・調剤事業とシナジーを発揮させながら、地域社会のライフサポート事業を推進している。訪問介護事業やサービス付き高齢者住宅の運営など、介護事業の社会的ニーズの高まりを受けて事業領域を展開している。

 ココカラファイン ネクストは日本国内における医薬品、化粧品、食品、雑貨の開発を推進し、それらの販売元総代理店としての事業及び東アジア地域との商品輸出入を中心に海外貿易を行う事業を展開している。

 可開嘉来(上海)商貿有限公司はヘルス&ビューティケア商品の小売及び卸売りを中国で展開するココカラファイン100%出資の現地法人である。2012年から上海市で日本のドラッグストアのフラッグシップとなる店舗をオープンさせるなど、中国におけるドラッグストア事業展開の拠点として事業拡大を目指している。

 人材活用事業を行っているのが、ココカラファイン アソシエとココカラファイン ソレイユである。多様な人材が能力を発揮できる新しいワークスタイルを創造し、企業や社会に貢献できる事業を推進し、また、障がい者雇用をより一層拡大し、障がい者がより安心して就労できる環境とその可能性を十分に発揮できる就労機会を確保することを目指している。