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【三越伊勢丹ホールディングス】4つの百貨店がひとつに。組織再編でシェアード化を進める

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4つの百貨店がひとつに。組織再編でシェアード化を進める

三越伊勢丹ホールディングス<3099>は、2008 年 4 月に株式会社三越と株式会社伊勢丹が株式移転により共同で持株会社を設立して発足した。百貨店事業をメイン事業とし、クレジット・金融業/小売り・専門店・通信販売業/製造・輸入・卸売業/人材・サービス業/不動産管理業/物流業/情報処理・メディア事業と、多岐にわたる事業を行っている。同社は三越・伊勢丹・岩田屋・丸井今井の4つの百貨店が組織再編を経て1つのグループになっており、グループに至るまでの流れは概ね以下のようになっている。

【企業概要】4つの百貨店がひとつになった背景

4つの百貨店が組織変更を行ってきた経緯を少し紐解いてみよう。すると、百貨店業界の非常に厳しい現実を目の当たりにする。まず2005年に岩田屋は、伊勢丹が発行済み株式総数の51.58%をTOB株式公開買付)により取得し、連結子会社化した。このとき岩田屋の財務状況は債務超過であり、「私的整理に関するガイドライン」に基づき債権を放棄し、創業家が経営権を返上するなど、再建の一環で行われた組織再編であった。

2008年には三越と伊勢丹は株式移転により経営統合を行っているが、実は2008年まで百貨店業界は10年以上連続して既存店の売上が前年を下回る状況にあった。その状況下、2007年9月には大丸と松坂屋ホールディングスの経営統合によりJ・フロント リテイリングが誕生、10月には阪急百貨店と阪神百貨店の経営統合によりエイチ・ツー・オーリテイリングが誕生し、競合間の再編が加速している時期であった。

2008年に生まれた三越伊勢丹ホールディングスは、2009年に丸井今井を連結子会社化している。だが実態は、丸井今井が2009年1月に経営破綻し、民事再生法の申請を行っているので、スポンサーとして支援する形での再編であった。

【役員陣と株主構成】相次ぐ組織再編により同族色はなくなる

かつて、三越は三井財閥系、伊勢丹は創業家(小菅家)の同族企業といわれてきたが、相次ぐ組織再編もあり、現在、役員陣に同族色はなくなっている。なお2017年3月、三越伊勢丹ホールディングスの代表取締役社長執行役員(当時)大西洋氏が引責辞任に追い込まれ話題となった。大西氏は「ミスター百貨店」と呼ばれ伊勢丹新宿本店のメンズ館を成功さえた立役者であり、大手エステサロンのソシエ・ワールドやニッコウトラベルなどM&Aを推進してきた人でもある。後任の杉江俊彦氏は専務からの昇格である。

三越伊勢丹ホールディングスの役員構成

代表取締役会長 石塚 邦雄 兼(株)三越伊勢丹代表取締役会長
代表取締役社長執行役員 杉江 俊彦 兼(株)三越伊勢丹代表取締役社長執行役員
取締役 松尾 琢哉 (株)三越伊勢丹 取締役専務執行役員 関連事業本部長 兼 不動産事業本部長
取締役常務執行役員 和田 秀治 業務本部長 兼(株)三越伊勢丹業務本部長
取締役 大西 洋  
社外取締役 槍田 松瑩  
  井田 義則  
  永易 克典  

同社ホームページよりM&A Online編集部作成

下表のとおり、清水建設を除いて大株主は金融機関であり、また取引先・従業員持株会の持株比率が大きいという特徴がある。

三越伊勢丹ホールディングスの株主構成

株主名 持株数(株) 持株比率(%)
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 25,485,300 6.44
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口) 19,397,600 4.9
公益財団法人三越厚生事業団 13,667,832 3.45
三越伊勢丹グループ取引先持株会 8,025,678 2.03
清水建設株式会社 6,200,000 1.56
明治安田生命保険相互会社 5,697,279 1.44
株式会社三菱東京UFJ銀行 5,342,995 1.35
三井住友海上火災保険株式会社 5,299,805 1.34
三越伊勢丹グループ従業員持株会社 4,439,886 1.12
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口9) 4,415,300 1.11

同社ホームページよりM&A Online編集部作成

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