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【エイチ・ツー・オー リテイリング】 積極的なM&A攻勢で関西ドミナント戦略を深耕

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積極的なM&A攻勢で関西ドミナント戦略を深耕

 エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>は、阪急百貨店が2007年に阪神百貨店との経営統合による持株会社体制への移行により生まれた。エイチ・ツー・オー リテイリング株式会社(以下、H2Oリテイリング)へ社名変更するとともに、株式会社阪急百貨店を新設している。

【会社概要】地域1番店として小売関連事業を展開

  阪急百貨店は、1925年に設立された阪急直営マーケットを前身に、1929年に阪急百貨店を創業。1947年に京阪神急行電鉄より分離独立し、株式会社阪急百貨店を設立した。一方、阪神百貨店は、1933年に阪神マートを開業し、1951年に阪神百貨店を創業、1957年、株式会社阪神百貨店を設立した。

 現在は、両社が経営統合したH2Oリテイリングのもと、百貨店事業、食品事業、不動産事業をはじめ、ホテルや飲食店、個別宅配サービスなど、小売に関連した事業活動を展開している。

 百貨店事業では、阪急百貨店で11店舗(関西地区7店舗・関東地区3店舗・九州地区1店舗)、阪神百貨店での4店舗(梅田・西宮・御影・尼崎)の計15店舗を展開している。各店舗の立地特性に応じた品揃えとサービスで、顧客ニーズに応えることを目指す。

 食品事業では、スーパーマーケット、GMS等の運営を行うイズミヤ、阪急オアシスを中心に、製造・加工から販売まで「食」に関連する事業を展開している。

 不動産事業では、ショッピングセンターの運営や、ビルメンテナンスサービスの提供など、不動産の開発、運営、管理に関連する事業を展開している。

 その他事業では、ビジネスホテルや飲食店、個別宅配サービスの運営など、小売に関連する様々な業態の開発、運営に取り組んでいる。

エイチ・ツー・オー リテイリングホームページより

【役員陣】社長は2014年に就任した鈴木篤氏

 H2Oリテイリングの代表取締役社長を務める鈴木篤氏は、1980年に阪急百貨店入社後、ショッピングセンター開発などを経験している。阪神百貨店との統合後は、執行役員、ネット事業部担当、人事企画・人事労務担当などを歴任。2014年4月代表取締役社長に就任した。

【株主構成】国内の事業会社のほか金融機関が並ぶ

  大株主の状況は下記のとおり。阪神電気鉄道、高島屋など事業会社のほか、金融機関が並ぶ。

 ■H2Oリテイリングの株主構成

株主 持株数(千株) 出資比率(%)
阪神電気鉄道 14,749 11.95
阪急阪神ホールディングス 10,336 8.37
株式会社高島屋 6,259 5.07
日本トラスティ・サービス信託銀行(信託口) 5,044 4.09
日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 3,709 3.00
イズミヤ共和会  2,641 2.14
日本トラスティ・サービス信託銀行(信託口9) 2,425 1.96
ノルウェー政府年金基金 2,363 1.91
日本トラスティ・サービス信託銀行(信託口5) 1,855 1.50
H2Oリテイリンググループ従業員持株会 1,686 1.37

 出資比率は発行済株式の総数から自己株式(1,737,627株)を除いた数に基づき、算出している。

(2017年3月31日現在、有価証券報告書を基に作成)

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