もう一つは油田・ガス田はいずれ枯渇するため、新しい資源開発が欠かせない。しかし、資源開発にはリスクが伴う。国際石油開発帝石も2018年3月期にガス田開発の失敗で700億円を超える減損損失を被っている。このリスクにどう向き合うのか。ただでさえ石油需要は右肩下がりになっており、油田開発でもたらされる利益は小さくなる一方だ。当然、相対的なリスクは高くならざるを得ない。
そうなればM&Aによる業界再編しか生き残る道はない...
マネックスグループが仮想通貨事業に乗り出した。買収したコインチェックを通じて実現したもので、明るい未来を描く。だが、銀行やLINEやヤフーなどが仮想通貨事業への参入準備を進めており、競争が激化するのは必至。果たしてバラ色の事業となるのか。
ソフトバンクグループのM&A戦略が大きな曲がり角を迎えている。いや、それどころか事業拡大のためのM&Aから手を引くそぶりさえみせているという。前回の「M&Aアーカイブス」(2016年12月23日)掲載以降に起こった、同社のM&A戦略を追う。
江戸時代に大阪・道修町で産声を上げた武田薬品工業は、数々のM&Aによって成長し、フランス人社長が率いる世界企業となった。日本では過去最高額となる約6兆8000億円を投じるアイルランドの製薬会社シャイア―の買収にも自信たっぷりだ。
ラオックスが大きく経営の舵を切る。これまでは中国人観光客向け免税品の売上高が全体の75%を占めていたが、3年後にはこの比率を37%ほどに引き下げる。免税品以外の事業の売り上げを伸ばし実現する。同時に全体の売上高を3年間で2.5倍に高める。