2006年に海外に強い国際石油開発と国内を基盤とする帝国石油が共同持ち株会社の国際石油開発帝石ホールディングスを設立し、経営統合を果たす。両社の経営統合を後押ししたのが石油をめぐる外部環境の変化だった。
これを象徴する「事件」が国際石油開発帝石ホールディングス発足2年前の2004年に起こっている。国際石油開発とジャパン石油開発との経営統合だ。ジャパン石油開発は1973年の第一次石油危機を受けて、自主開発原油の安定確保のために設立した会社だった...
マネックスグループが仮想通貨事業に乗り出した。買収したコインチェックを通じて実現したもので、明るい未来を描く。だが、銀行やLINEやヤフーなどが仮想通貨事業への参入準備を進めており、競争が激化するのは必至。果たしてバラ色の事業となるのか。
ソフトバンクグループのM&A戦略が大きな曲がり角を迎えている。いや、それどころか事業拡大のためのM&Aから手を引くそぶりさえみせているという。前回の「M&Aアーカイブス」(2016年12月23日)掲載以降に起こった、同社のM&A戦略を追う。
江戸時代に大阪・道修町で産声を上げた武田薬品工業は、数々のM&Aによって成長し、フランス人社長が率いる世界企業となった。日本では過去最高額となる約6兆8000億円を投じるアイルランドの製薬会社シャイア―の買収にも自信たっぷりだ。
ラオックスが大きく経営の舵を切る。これまでは中国人観光客向け免税品の売上高が全体の75%を占めていたが、3年後にはこの比率を37%ほどに引き下げる。免税品以外の事業の売り上げを伸ばし実現する。同時に全体の売上高を3年間で2.5倍に高める。