すでに太平洋戦争が開戦していたこともあり、軍用石油を確保するために国策で1942年には帝国石油が日本石油(現・JXTGエネルギー)、日本鉱業(現・JX石油開発)、中野興業、旭石油(現・昭和シェル石油<5002>)の石油鉱業部門を統合。1943年に太平洋石油、大日本石油鉱業を、1944年には北樺太石油会社を相次いで合併するなど、戦況の悪化で石油供給が圧迫される中で石油上流部門の国策M&Aが進んだ...
マネックスグループが仮想通貨事業に乗り出した。買収したコインチェックを通じて実現したもので、明るい未来を描く。だが、銀行やLINEやヤフーなどが仮想通貨事業への参入準備を進めており、競争が激化するのは必至。果たしてバラ色の事業となるのか。
ソフトバンクグループのM&A戦略が大きな曲がり角を迎えている。いや、それどころか事業拡大のためのM&Aから手を引くそぶりさえみせているという。前回の「M&Aアーカイブス」(2016年12月23日)掲載以降に起こった、同社のM&A戦略を追う。
江戸時代に大阪・道修町で産声を上げた武田薬品工業は、数々のM&Aによって成長し、フランス人社長が率いる世界企業となった。日本では過去最高額となる約6兆8000億円を投じるアイルランドの製薬会社シャイア―の買収にも自信たっぷりだ。
ラオックスが大きく経営の舵を切る。これまでは中国人観光客向け免税品の売上高が全体の75%を占めていたが、3年後にはこの比率を37%ほどに引き下げる。免税品以外の事業の売り上げを伸ばし実現する。同時に全体の売上高を3年間で2.5倍に高める。