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トランプ大統領就任 米国でM&Aに動きそうな企業は?

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三井住友・SOMPO、買収タイミングよく

 米国でインフラや不動産投資が活発になることで恩恵を受けそうなのは三井住友フィナンシャルグループ<8316>。米国向けの貸出金、出資金等の残高は2016年9月末時点で2008億ドル(約20兆円)とメガバンクでは最大規模だ。

 同グループは米国で金融事業だけでなく、リース事業も展開している。2013年に傘下の三井住友銀行が米国大手の貨車リース会社を買収。さらに2016年12月、米貨車リース会社のアメリカン・レールカー・リーシングを買収すると発表した。米著名投資家のカール・アイカーン氏が率いるファンドから2017年前半に全株を取得する。

 米国の鉄道輸送はトラック輸送等ほかの輸送手段に比べて輸送効率や環境保護の観点から存在感が高まっている。今回の買収によって三井住友グループは5万両超を保有する全米第6位の貨車リース会社となる。トランプ氏は米国内のインフラ投資拡大を予定していることから鉄道輸送の需要は堅調な伸びが期待できそうだ。 

 保険業界で注目されるのはSOMPOホールディングス<8630>。米大統領選に1ヶ月先立つ昨年10月、総額6394億円の巨額買収を発表した。米保険会社のエンデュランス・スペシャルティ・ホールディングスの全株を17年1-3月期に取得する。

 エンデュランスは米国を中心に元請け・再保険をバランス良く手がけ、特に農業保険では米国第5位の実績を持つ。買収価格は1株あたり93ドル、買収プレミアムは過去3ヶ月間の平均株価の40%に相当する。買収価格の妥当性については判断が難しいところだが、米大統領選以降は米株高・円安ドル高が急速に進んだだけに良いタイミングの買収だったと言えるのではないだろうか。

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