シャイアーは32年前の1986年に設立されたバイオベンチャーで、設立から20年あまりで20社以上のM&Aを実施し企業規模を拡大してきた、2016年には米国の血液製剤大手のバクスアルタを320億ドル(約3兆4800億円)の巨費を投じて買収し、現在の「血液」「免疫」「腫瘍」の3治療領域を構築した。この間の投資額は主なものだけでも6兆円近くになる。
M&Aの成否を分けるポイントして買収金額と並んでM&A成立後に買収企業を誰がどのように経営するのかというPMI(Post Merger Integration、 M&A成立後の統合プロセスを指す)の問題がある...
武田薬品工業によるアイルランドのバイオ薬品メーカー・シャイアー買収が成立に向け動き出した。実現すれば買収金額は約6兆8000億円という、日本の企業としては過去最高額のM&Aとなる。