グループ内で異色の存在ともいえるのは大京<8840>だ。産業再生機構の支援で経営再建中だった同社に2005年に資本参加。その後、2014年に持ち株比率を31%から64%に高めて連結子会社化した。「ライオンズ」ブランドの同社はかつてマンション分譲トップを誇った。経営健全化が進展しており、「出口戦略」として今後、売却のタイミングが模索される可能性がある。オリックスの6つある事業区分で大京は不動産部門ではなく、事業投資部門に属することがそうした見方に拍車をかけている...
ソニ-が自動車会社になる日は訪れるだろうか。2020年までの3年間は安定した収益が見込める楽曲著作権で支え、その後は車の自動運転で利益を生み出そうとするソニーの戦略が見えてきた。初の商品を多く生み出してきたソニーだけに期待は大きい。
積水ハウスが海外市場の開拓に力を入れている。第4次中期経営計画(2018年1月期-2020年1月期)で新たな事業の柱として「国際ビジネス」育成の方針を打ち出したためで、中期経営計画がスタートした直後にM&Aを実施し、米国での住宅販売事業に参入した。
サカタのタネが海外市場へ積極的に進出している。理由は新興国の人口増と食の西洋化に伴う洋食野菜の需要増だ。しかし、世界最大手の米モンサントが独バイエルに買収されるなど、業界地図は大きく変わろうとしている。サカタのタネはこの乱戦を生き残れるか。
ビジネスモデルの変革を旗印に、富士通がハード製造からICTサービス企業に経営の軸足を急ピッチで移しつつある。パソコン事業に続き、携帯電話事業の売却を決断。事業構造改革とM&Aを表裏一体で推進し、“撤退戦”もようやく一段落する形だ。