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「紙の博物館」洋紙の聖地に息づく製紙業の変遷

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JR「王子」駅前にある「洋紙発祥の地 王子」の案内板。線路を挟んだ飛鳥山には「紙の博物館」がある

洋紙発祥の地のもう1つの博物館

王子には洋紙発祥の地にふさわしい博物館がもう1つある。国立印刷局の王子工場に併設された「お札と切手の博物館」だ。

国立印刷局王子工場の歴史をたどると、明治期の1871年に印刷局(当時は紙幣司。設置後すぐに紙幣寮と改称)が設置され、1876年、近代的なお札や切手を国産化するため、王子に製紙工場を、東京・大手町に印刷工場をつくった。現在の王子工場は切手などの印刷工場となっているが、印刷局では1877年、まだ日銀が創設される前に国産第1号の近代的なお札を製造する...

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