依佐美送信所は愛知県依佐美村(現刈谷市)に建設された世界最大級の大電力無線送信所であった。その設計・施工には当時、日米間に海底電信線を敷設することを目的に設立された日本無線電信が深く関わっている。日本無線電信とは、日本でラジオ放送が開始された1925年、日本無線電信株式会社法の成立によって設立された特殊会社である。
代企業において重要な経営資源のひとつである組織能力を企業再編によって「他社に移転することができる」ーもっと簡単に言えば「組織能力は移転することができる」のだという。
近代ニッポンにおける資本主義の父と呼ばれる渋沢栄一(1840~1931)。生涯に500余りの企業・団体の設立にかかわったとされ、その1つが渋沢倉庫だ。現在、全国に3900社近くある上場企業のうち、「渋沢」の名を冠した唯一の企業でもある。
王子は我が国の用紙発祥の地として知られ、旧王子製紙の王子工場があった。紙の博物館は1950年、その跡地に太平洋戦争の空襲で唯一焼け残った同工場電気室の建物を利用して旧王子製紙が保管していた資料をベースに開設された。当初は「製紙記念館」という、いわゆる企業の記念館だった。ところが1986年、その敷地に首都高速が建設され、王子駅を挟んだ西側の飛鳥山公園内に移設された。
2013年に東証と経営統合した大阪証券取引所(現大阪取引所)。世界で初めての先物取引所とされ、往時は先物を中心に東証を凌ぐ取引も行われていた。正面には渋沢栄一と並び称される五代友厚の立像が建つ。
NHK大河ドラマ「青天を衝け」の主人公として、人気を博する渋沢栄一(1840~1931)。日本で最初の銀行を設立した。現在のみずほ銀行の源流にあたるが、そもそも英語の「bank」の和訳に「銀行」の2文字がどうして選ばれたのだろう?
今から50年ほど前、空前の国民的人気を背に首相に上り詰めたのが田中角栄。実は田中元首相はある会社の創業者として名前を今に残している。
今年は空前の「渋沢栄一」ブーム。近代・ニッポンにおける資本主義の父といわれる渋沢は500余りの企業・団体の設立にかかわった。そんな大実業家の渋沢だが、全国で3800社を超える上場企業のうち、「渋沢」の名のつく企業はただ一つしかない。
NHK大河ドラマの主人公として、今年は空前の「渋沢栄一」ブームが到来している。渋沢は生涯に500社を超える企業・団体の設立にかかわったとされるが、その一つが初代会頭を務めた東京商工会議所。東商の活動や役割を西洋占星術の観点から眺めてみると。
日本の近代化、工業化、経済発展の歴史は、M&Aの歴史でもあった。本連載では、日本経営史全体に大きなインパクトを与えた企業合併や企業買収を振り返ってゆく。第1回は日本郵船の誕生(1885年)である。
時代の変化を学問として学び取り入れていく中で、「仁/義」で賛同した集団であっても集団内の言動までもが強制的に統一される必要はないことを学んだ。大切なのはお互いに学ぶことによって信や礼から変えていくこと。論語はそのとき鏡のような役目を果たす。
「論語」の「巻第五 子罕第九」に「知者不惑、仁者不憂、勇者不懼」とある。「知を重視する人は惑うことがなく、仁を重視する人は憂うことがなく、勇を重視する人は恐れることがない」ということだ。果たして、知・仁・勇の関係をどのように考えたのか?
「誠と信で本質を見抜き、義へと進め」と孔子は弟子に告げた。では、その進むべき「義」の正体は? 五常(仁、義、礼、智、信)の全体の関係を踏まえながら、さらに目的(パーパス)との関係を読み解きつつ、ビジネスで活用できるように考えていこう。
多くの数字を扱うM&Aにおいて数字に強いことはとても重要だが、数字に埋もれてしまっては大切なことを見失う可能性がある。では、最終的に手に入れて満足できる富、利益とはなにか。「ふさわしい方法で得なければ、富や地位を保てない」と孔子は語る。
埼玉県北部の深谷市。新1万円札に載る渋沢栄一の生誕の地。深谷は「煉瓦の町」としても知られる。深谷駅の駅舎は東京駅を模した造り。そして、その東京駅の赤煉瓦を供給したのが、深谷市上敷免にあった日本煉瓦製造株式会社である。
『論語』は3000人ともいわれる孔子の弟子たちによって教団が作られたテキスト、いわば「聖書」であり「教典」である。今回の言葉は「罪を天に獲(う)れば、禱(いの)る所なきなり」。さて、その真意は? 私たちはこの言葉をどう活かせばよいのか。