東京・銀座のランドマークともいえる銀座和光本館。服部時計店の時計塔のあるビルという人もいる。2009年に経産省の近代化遺産に指定された、銀座屈指の一等地にある瀟洒な建物だ。ただし、服部時計店といわれても、その名称はすでになく、「銀座和光のビル」というほうがわかりやすい人も多いかもしれない。
「では、服部時計店と和光の関係は?」「服部時計店って、セイコーだよね?」「セイコーって、エプソン?」「そもそも、みんなどんな関係があるの?」と考え始めたらよくわからなくなってしまう人がいるかもしれない...
『三ツ矢サイダー』は1881年にウィリアム・ガランという化学者が、現在の兵庫県川西市平野で天然鉱泉水を発見してから2021年で140年を迎える。その後、どのような変遷をたどったのか。商品とメーカー(アサヒ飲料)の観点から振り返ってみる。
倉敷美観地区の一角にある林源十郎商店。倉敷生活デザインマーケットを標榜し2012年3月にオープンしたが、もとは倉敷の実業家が1657年、同地に創業した薬種業にさかのぼる。その偉業を顕彰する「林源十郎商店記念室」に倉敷薬種業のルーツをたどる。
野田は伝統産業の醤油づくりを支えるため、早くから金融が発達した町として知られる。その一つが1900年に地元の醤油醸造家らが創立した野田商誘銀行である。野田ではその後、地元の醸造家らが大合同を果たす。それがキッコーマンという巨大企業になった。