三位一体、三法よし、三本の矢……、「3」という数字には独特の意味合いがあるようだ。
山梨県甲州市。この日本ワイン発祥の地に、それほど歳の変わらない、若い3人の男がいた。宮崎光太郎(1863年生まれ)と土屋龍憲(助次朗、1859年生まれ)と高野正誠(1852年生まれ)である。宮崎は日本初の国産ワイン産業をスタートさせた大日本山梨葡萄酒会社の設立発起人の一人であった。そして、土屋と高野はその大日本山梨葡萄酒会社がワインの本場・フランスへ、ワイン留学に送り出した人物だった。
まだ、あどけない少年の宮崎と若き志に燃えていた2人の青年が、国産ワインの礎を築いた...