三位一体、三法よし、三本の矢……、「3」という数字には独特の意味合いがあるようだ。
山梨県甲州市。この日本ワイン発祥の地に、それほど歳の変わらない、若い3人の男がいた。宮崎光太郎(1863年生まれ)と土屋龍憲(助次朗、1859年生まれ)と高野正誠(1852年生まれ)である。宮崎は日本初の国産ワイン産業をスタートさせた大日本山梨葡萄酒会社の設立発起人の一人であった。そして、土屋と高野はその大日本山梨葡萄酒会社がワインの本場・フランスへ、ワイン留学に送り出した人物だった...
佐渡鉱山の観光を担うゴールデン佐渡は1970年に操業した。同じ佐渡の採掘を担う佐渡金山を、その操業停止とともに吸収合併し、2006年には秋田県鹿角市の尾去沢鉱山を吸収合併する。近代鉱山史における“もう一つの顔”、M&Aの歴史を歩く。
埼玉県熊谷市、国道17号線沿いのイオン熊谷店の敷地の一角に、「片倉シルク記念館」がある。片倉工業が保有していた熊谷工場の繭倉庫を活かした企業博物館だ。実は片倉工業は世界文化遺産・富岡製糸場の最後のオーナーだった。その期間は60余年にわたる。