トランプ関税で世界経済の先行きに懸念が広がる。足元では長引く物価高が家計を直撃している。こんな中、迎える2025年ゴールデンウイーク。お出かけの予定が立てづらいかもしれない。近場のおすすめスポットとして産業・企業ミュージアムはどうだろうか。
王子は我が国の用紙発祥の地として知られ、旧王子製紙の王子工場があった。紙の博物館は1950年、その跡地に太平洋戦争の空襲で唯一焼け残った同工場電気室の建物を利用して旧王子製紙が保管していた資料をベースに開設された。当初は「製紙記念館」という、いわゆる企業の記念館だった。ところが1986年、その敷地に首都高速が建設され、王子駅を挟んだ西側の飛鳥山公園内に移設された。