図1は、売上高、営業利益率及び当期利益率の推移である。
利益面では、2010年2月期に過去最高の営業利益を達成し、その後は収益の伸び悩みや費用増などにより減少、2015年2月期は高収益ブランドの出店拡大などにより改善するが、2016年2月期にはシンガポールの事業撤退など一過性の要因による海外事業の損失幅拡大から当期純損失に転落。しかし、海外事業を除けば、国内は過去最高の売上高、営業利益を達成している...
今やインフラといっても過言ではないLINE。2016年に華々しく東京証券取引所一部、ニューヨーク証券取引所に上場を果たした同社は、コミュニケーションプラットフォームである「LINE」を活用して、ゲームや人材分野にまで事業を拡大している。その背景には、M&Aの手法をはじめ「他社のリソース」を活用するという方針があった。
テルモは国内最大手の医療機器の製造・販売会社。体温計の国産化から始まった同社は、現在、中国をはじめとしたアジア地域やヨーロッパ、中東、アフリカ、南北アメリカ等世界中に拠点を持つ。2017年3月末現在、米国のテルモアメリカスホールディング社、欧州ベルギーのテルモヨーロッパ社など、96社の連結対象子会社がある先端医療のデバイスメーカーである。
今回は、エー・ピーカンパニーと連結子会社15社で構成され、都内を中心に居酒屋「塚田農場」等を展開しているエー・ピーカンパニーグループを取り上げる。関東圏以外の地方都市への出店を強化するとともに、東南アジアと北米を主とする海外展開を行っていくようだ。
2007年に経営統合した日本レストランシステムとドトールコーヒー。競争激化で業界勢力図がめまぐるしく変化する外食産業でトップ企業にあり続けるには。経営統合後の伸び悩みを打開すべく、M&Aによって事業領域を拡大するドトール・日レスを追った。