HIS、アフターコロナを見据えて今後の行方は?|ビジネスパーソンのための占星術

※この記事は公開から1年以上経っています。
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東京・銀座で

英断だった2010年のハウステンボス買収

ではこれからHISの今後の流れを見てみようと思います。

直近のハウステンボスの売却がやはり気になるポイントになります。ハウステンボスを購入した2010年のホロスコープを見るとその時の状況がよくわかります。

2010年はHISにとってのサタンリターン(土星回帰)の時期と一致していました。どの企業もサタンリターンのタイミングを見ると、必ずと言ってよいほど大きな転換点を迎えています。HISにとってその転換点はハウステンボス買収の決断だったことになります。

サタンリターンは時に企業に試練を提供してきますが、同社にとってハウステンボスの再建はかなりのリスクを負ったチャレンジングなイベントであったことがうかがえます。

それでも日本の娯楽資産でもあるハウステンボスを立て直す責任を逃げずにHISが担ったことは、サタンリターンのタイミングに最適な行動と言えるでしょう。

澤田会長主導の元、ハウステンボスを見事に再建し、予想を大きく上回る1000億円の評価額をつけ、売却に成功したことは、HISの成し遂げた大きな功績でした。

その結果、コロナ禍による危機的状況を救う財源を確保できたことを考えると、2010年にハウステンボスを買収したことは英断だったと言えます。

挽回の時期は2029年ごろ到来か

また2020年にHISを襲ったコロナ禍の影響ですが、同社にとってはちょうど40年に1度の大転換を意味する冥王星同士がハードに影響しあうタイミングでした。

この時期は往々にして、企業が大きな大転換を迎えやすいタイミングであり、同社にとっては偶然コロナ禍と重なる形で発生しました。

このコロナ禍を乗り切った後に、澤田会長は後継者にバトンタッチすることを検討しており、自分の40年は終わり次の40年は後継者に任せたいと発言していますが、そのタイミングが大転換の時期と一致しているので絶妙と言えるでしょう。

とはいえ、現状は企業にとってはかなりストレスフルな状態であることには変わりなく、まだまだ予断を許さない状況は続きそうです。

HISにとっての挽回の時期は2029年ごろになりそうです。このタイミングはかなり力強く、企業としての守りも盤石になり、一気に企業価値を引き上げる流れへとシフトするでしょう。

この頃には最適な後継者にバトンが渡っており、後継者主導のもと、新たな挑戦をすることができていれば、これからの40年も期待できる企業へとステージを上げることができるのではないでしょうか。

偉大な創業者を超える後継者の出現を心待ちに、今後の更なる活躍に期待したいですね。

※次回公開予定は2023年1月21日です。

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