武田薬品はM&Aによって、新しい製品や販路を手に入れ、規模を拡大してきた。クリストフ・ウェバー氏が社長に就任した2014年以降は4件のM&Aがある。
最初の案件は社長就任の翌年2015年に実施した。トルコの大手製薬会社ノイテックの子会社であるトップラム カリテを約145億円で買収し、消化器系、呼吸器系、代謝系、筋骨格系領域の13製品を取得した。武田薬品はトルコで消化性潰瘍治療剤や糖尿病治療剤、呼吸器疾患治療剤、筋骨格系疾患治療剤などを販売していた...
世界最大の板ガラスメーカー・旭硝子が積極的なM&Aに乗り出している。しかも、全くの畑違いの異業種で、だ。装置産業であるガラスメーカーだけに、得意の板ガラスへ経営資源を集中して生産量でライバルを凌駕するのが最適に思えるが、同社の選択は違った。
飯田グループホールディングスは「戸建分譲・日本一」を誇る。その販売数はグループ6社で4万戸を超え、他を圧倒する。低価格帯の分譲住宅を主力とするパワービルダーの代名詞的存在だ。住宅業界を騒然とさせた前代未聞の経営統合から5年。現在の姿は?
栗本鉄工所の経営姿勢に変化の兆しが現れてきた。5年ぶりにM&A を実施し、積極策に転じたように見えるからだ。創業100周年の年に当たる2009年にM&Aで3件の譲渡を行い、事業構造を大きく変えたが、その後は一進一退だった。今回の5年ぶりのM&Aが呼び水となるのか。
国内最大手、世界第3位のシェアを持つ今治造船。だが1980年代には大手の3分の1以下の生産能力しかない中堅造船所だった。その同社が頭角を現すきっかけは石油ショックと円高不況。大手すら生き残ることが難しかった時代に下位の同社が成長できたのはなぜか。