スシローはようやく「生き血を吸われる」過酷なファンド支配を脱し、神明という実業企業とのM&Aに移行する。当然、彼らはスシローGHD株の売却益よりも、回転寿司ビジネスでの生き残りや自社ビジネスとのシナジー効果を重視するはずだ。スシローは「自社で稼いだ利益を自社のために使える」本来の姿に戻る。あとは厳しい競争環境下で、巨額の有利子負債と無形固定資産という、投資ファンドが残して行った「爆弾」が暴発しないことを祈るだけだ...
紙でできることは紙で-。これを合言葉に日本製紙<3683>が使い捨てプラスチックに変わる素材として紙の需要拡大に乗り出した。2018年8月に紙化ソリューション推進室を新設、“紙化”のさまざまなニーズを掘り起こす作戦だ。
経済活動の源であるエネルギー資源。国際石油開発帝石は原油や天然ガスを探り当てる探鉱活動や買収した油田・ガス田の商業開発、採掘した原油・天然ガスを石油精製会社や電力・ガス会社へ販売するなど、エネルギーの「上流部門」と呼ばれる事業を担っている。
三井倉庫HDは2010年代前半にM&Aによる拡大路線を推し進めた。積極的なM&Aは業界3位が指定席だった同社をトップに押し上げる原動力になった。ただ、名実ともリーディングカンパニーとして地歩を確立するには財務体質の改善など課題が山積している。
ミライトHDはNTT向けを中心とする通信工事業界3強の一角を占める。コムシスHD、協和エクシオに続く3番手だが、M&Aに関しては互角だ。M&Aを積極活用し、新エネや電気・空調設備、アジア市場など新事業領域を拡大してきた。