リストラといえば従業員削減だけをイメージする方が多いのですが、リストラとは、企業が不採算部門をやめたり、新規事業に乗り出すなど、事業構造の転換を目指すことですから、ソニー(株)のように従業員数が30%も減っている中では不採算部門をやめるため総資産も減るのが普通なのです。

資産を減らしたら損するじゃないのと考える方もあるかもしれません。個人は資産をもっていればお金持ちで、それを無くすことは損することを意味します。しかし、会社は少し意味が違います。会社の財産の状況を示す貸借対照表は、資産と同額の負債と純資産が計上されています。資産が増えるということは、負債か純資産が増えるということです。ソニー㈱は業績が悪いので純資産はあまり増えません。ですから、資産増加と一緒に増えるのは負債です。

実際、ソニー(株)の自己資本比率は28.77%→29.81%→26.77%→25.54%→22.72%→18.73%→18.87%→18.18%→18.49%→18.74%と減少しており、すなわち負債が増えていたことを示します。

まとめ

ソニー(株)がV字回復できないのは、目標設定の数字のバランスが悪すぎると言えます。前回のSPLENDID21NEWSでパナソニック(株)には数字の番人のような方の意見が尊重されている旨を述べましたが、正にそのポジションが無いか、軽んじられているのではないでしょうか。

文:株式会社SPLENDID21 代表取締役社長 山本純子