アイスクリームチェーンのB-Rサーティワンアイスクリームを分析した。ポップなアイスクリームとして定評があるが、ハーゲンダッツや、コンビニなど、他業態の躍進があり、経営状況が気になる。

2011~15年12月期までの5年を分析した。

 企業力総合評価は、178.91P→182.25P→177.66P→137.13P→107.80Pと推移している。15年12月には、前年に比し29.33P悪化して107.80Pとなり、破たん懸念の60Pまであと47.80Pしかない。もし同じトレンドで悪化したらあと2年(47.80p÷29.33P=2)で破たん懸念に達する危機的状況である。14年、15年の企業力総合評価の悪化は、悪化トレンドの下位各親指標を原因とするが、全ての親指標が悪化トレンドであると確認できる。

 下位各親指標は3つのグループに分けて捉えることができる。営業効率と資本効率、生産効率と資産効率、流動性と安全性である。

 営業効率と資本効率(①グループ)は、それぞれ利益と売り上げの比率、利益と資本の比率を意味し、もうかるかという尺度である。このグループは2つとも急落し赤信号領域に突入していることから、企業力悪化に大きなインパクトを与えていると考えられる。

 生産効率と資産効率(②グループ)は、それぞれ人の活用、物の活用を売上高などで測った指標を意味し、管理の尺度である。このグループは、生産効率が4期連続悪化、資産効率が14年12月期から悪化している。このグループは、もうかるかの①グループとはある程度独立して管理できる指標である。

 流動性と安全性(③グループ)は、それぞれ短期資金繰り指標、長期資金繰り指標を意味し、資金繰りの尺度である。このグループは、流動性の急落と安全性の緩やかな悪化だ。このグループは①グループとは独立して管理でき、②グループとも関連があるもののある程度独立した管理ができる。

 B-Rサーティワンアイスクリームの過去5年の経営状況の推移は、営業効率の急激な悪化をカバーすることなく、全ての指標を悪化したという特徴がある。そしてグループの独立性から、補完関係を期待できたにも関わらず、それができなかったことが分かる。