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【企業力分析】ヤマダ電機 4年の喪失

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※画像はイメージです

今回は、家電大手のヤマダ電機<9831>を取り上げた。実店舗で商品を確認してからネット通販で購入される方も多いと聞く。売上高1兆6000億円を超える巨大企業ヤマダ電機はこの危機を乗り切っているのだろうか。

2007~16年3月期の10年間を分析してみた。

 今回は7つのグラフと売上高の推移を使い、同社に何が起こっているか推察してみる。企業力総合評価が直近、反転したが、長く悪化トレンドだった。各親指標を見てみると、安全性以外は青信号領域内を明確な悪化トレンドで、悪化に対する危機感は希薄であったと思われる。

 営業効率(もうかるか指標)、資本効率(資本の利用度)は、15年に赤信号に近付き、16年反転した。「間に合った!」という感じだ。

 生産効率(人の活用度)は、直近3年は下げ止まったものの、ほぼ反転することなく悪化している。生産効率は、主に売り上げと従業員数の関係であるから、従業員数が過剰になってきていると思われる。11年までは増収ですから、売上高の増加以上に従業員が増え、それ以降は概ね減収であるから、減収以上に従業員は減らさなかったのだろう。

 資産効率(資産の利用度)も激しく悪化している。増収よりも総資産が増加し、減収になっても総資産が減らないなど水ぶくれが起きている。守りに注力しなければならない時に攻め続けると起こる現象だ。

 流動性(短期資金繰り)は、14年まで悪化トレンドだったが反転した。安全性(長期資金繰り)は比較的安定している。営業効率が青信号領域であるため、利益剰余金が増えているのではないだろうか。

 いかがだろうか。10年間という長い期間の企業力総合評価、親指標、売上高の推移を縦覧すると、ヤマダ電機の進んできた大まかな流れと、問題点が自然とイメージできたのではないだろうか。

企業力分析

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