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巨大銀行が「仮想通貨」を体内に取り込む理由とは

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三菱UFJ銀行は仮想通貨の技術を使って国際送金の実験を始めた

新たな金融商品やサービスを摸索

みずほ銀行は日立製作所<6501>と2017年10月から、ブロックチェーン技術を用いたサプライチェーン・マネジメントシステム(複数の企業間で物流システムを構築し、経営効率を高める管理手法)の構築に取り組んでいる。

複数の国にまたがる資材の海外調達業務は複雑で、管理に時間がかかる。このためブロックチェーン技術を用いてサプライチェーンを統合的に管理するアプリケーションを開発し、日立製作所のIoT(モノのインターネット)のシステム上で運用する。

そのうえで、日立グループの複数のアジア拠点で発生する受注や入金データ、部品に関する情報などを効率的に管理できるようにする。

日立製作所では調達や在庫管理の効率化、受発注の迅速な意思決定などが可能になる。一方、みずほ銀行は企業のサプライチェーンに伴う決済業務にかかわることができる。

三井住友銀行は三井物産<8031>や商船三井<9104>など合計7社で、ブロックチェーン技術を活用した貿易取引の時間短縮やコストの削減、セキュリティ-の向上などについて実験する。

貿易には取引契約をはじめ物流や貨物保険など多岐にわたる文書が存在する。ブロックチェーン技術を用いてこれら文書を記録し参加企業間で共有することで、理解のくいちがいを軽減しセキュリティー水準を上げることを目指す。さらにこうした契約関係の記録にブロックチェーン技術を用いることで、今までにない金融商品やサービスの開発につなげる。

ブロックチェーンは鎖のようにつながった無数の取引記録(ブロック)を複数に分散して監視するシステムのことで、仮想通貨の取引に利用されている。一つのブロックは、その前のブロックのある値を使用して形成されるため、ブロックを改ざんすると、それ以降の無数につながっているブロックの値をすべて変更しなければならない。このため、ブロックチェーンを改ざんすることはできないと言われている。

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2017/07/23

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