2016年にマイナス成長に陥っていた炭素繊維に薄日が差し始めた。大口の需要先である航空機業界が増産基調にあることや自動車向けが巨大な市場に育つとの予測があるためだ。ゴルフクラブやテニスラケット、釣り竿などのレジャー分野や、高速道路、鉄道橋などの補強材分野などの需要は底堅く、自動車向けに海外の炭素繊維メーカーを買収する動きも現れてきた。こうした状況を踏まえると2018年は節目の年となるかも知れない。
需要の下支えをするのが航空機産業...
無風で終わった2017年の半導体業界でのM&A。しかし、火種はくすぶっている。