公開日付:2018.01.16

 2017年(1-12月)の「コンビニエンスストア」倒産は51件(前年比24.3%増)で、5年連続で前年を上回った。調査開始の2002年以降、最多の53件(2003年)に迫る水準で、過去2番目を記録した。負債総額は18億1,900万円(前年比30.9%増)で、2年連続で前年を上回ったが、負債1億円未満の小・零細規模が94.1%を占めた。
 コンビニ業界全体は、店舗数の増加に伴い売上高も右肩上がりで伸びているが、個人消費が低迷する中で、コンビニ業界だけでなくスーパーなど他業態との競合も激化。休廃業・解散と倒産の合計が初めて年間200件を超え、新陳代謝が進む業界構造も透けて見える。

コンビニ倒産 14年ぶりの50件台

 2017年の「コンビニエンスストア」倒産は51件と、最多を記録した2003年(53件)以来、14年ぶりに50件台に達した。コンビニ業界の成長を反映し、倒産は2012年まで3年連続で減少をたどっていた。だが、2012年半ばから店舗数が前年同月比5%前後の増加率に上昇、競合が激化した2013年を境に増加に転じ、5年連続で前年を上回った。
 負債総額は18億1,900万円(前年比30.9%増)と、2年連続で前年を上回った。小・零細規模の業者が多い業界の特徴を反映し、負債1億円未満が48件と9割超(構成比94.1%)を占めた。

コンビニエンスストア休廃業・解散・倒産件数 年次推移
東京商工リサーチ調べ

休廃業・解散は4年連続で100件台

 2017年の「コンビニエンスストア」の休廃業・解散は、2014年から4年連続で100件台で推移。2017年は155件(前年比7.6%増)と過去最多を記録した。倒産との合計は2011年から7年連続で前年を上回り、2017年(206件)は初めて200件台に乗せて、最多記録を更新した。

原因別、販売不振が約9割

 原因別では、最多が販売不振の44件(前年比29.4%増、前年34件)で、全体の86.2%を占めた。次いで、既往のシワ寄せ(赤字累積)が4件(同33.3%増、同3件)で、販売不振と合わせた「不況型倒産」は48件(構成比94.1%)で9割を超えた。
 他には、別事業を手がける関連会社の倒産に連鎖した「他社倒産の余波」が3件(前年比50.0%増、前年2件)発生した。