【財務分析】拡大を図るも、急増する有利子負債の解消が急務

売上高と営業利益の推移(下図)を見ると、近年は主力の旅行事業のほかテーマパーク事業やホテル事業を拡大し、順調に業績を伸ばしてきたが、2016年10月期は苦戦。海外でテロが相次ぎ、単価の高いヨーロッパ方面の旅行需要が減退したほか、国内も熊本地震の影響でハウステンボスの入場者数が失速し、業績が悪化した。

エイチアイエスの連結業績

次に事業分野別に見てみよう。テーマパーク事業が拡大しつつあるとはいえ、下図のように旅行事業の売上が圧倒的であり、2016年10月期でも9割近くを占めている。なお、テーマパーク事業はハウステンボスの業績向上が寄与し、2012年10月期から2016年10月期までで売上が約2倍に伸長している。

エイチアイエスのセグメント別売上高推移

財務面では、テーマパーク事業やホテル事業の拡大や買収に伴い、借入額が増加したため、下図のように有利子負債が急増した。それを受けて自己資本比率は2012年10月期の39.0%から23.9%に低下し、今後の改善が望まれる。

エイチアイエスの有利子負債と自己資本比率

【株価】地政学的なリスクが影響し、低迷を続ける

2016年を3,925円(終値)でスタートした同社の株価は、2017年5月には2,700円台まで下落している。テロが懸念されるヨーロッパ、北朝鮮の核ミサイル問題によるアメリカという2つの地政学的リスクが株価にも影響しているようだ。