国内酒類の売上でキリンがアサヒ国内2位の座を奪えるか

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居酒屋の売上は2019年の水準を取り戻せるか

アサヒが復活する近道は居酒屋需要が回復することです。国内ではワクチン接種が進み、2021年10月に緊急事態宣言は解除されました。東京都や大阪府では一部時短要請が出ていましたが、10月25日以降はそうした制限が解除されました。

しかし、11月に入っても売上高は戻っていません。鳥貴族ホールディングス<3193>の2021年11月の売上高は前年同月比91.8%。客数は87.2%でした。鳥貴族は2020年11月の売上高は前年比78.3%、客数が77.5%でした。2021年11月の売上は2019年比で80%の水準を大きく下回っており、客数は70%を下回っています。

外食への支出額もやや回復をしているものの、完全回復には至っていません。

■2人以上の世帯の月間外食支出額(円)

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月
2021年 8,829 8,851 11,146 9,552 9,612 9,094 10,964 10,084 8,987 11,990
2020年比 57.1% 68.6% 103.7% 186.3% 146.8% 99.0% 104.5% 87.0% 80.3% 96.6%
2019年比 59.8% 70.9% 72.0% 65.6% 60.3% 65.8% 76.7% 58.3% 63.1% 92.2%

※総務省統計局「家計調査」より筆者作成

居酒屋の利用が控えられた分、酒類への支出が増えればビール会社は回復のシナリオを立てやすくなります。しかし、その見込みはありません。もともと1世帯のアルコールへの支出額は3,000円台で高くはなく、2019年比で上回っている月があるものの、その勢いは限定的です。

■2人以上の世帯の月間アルコール支出額(円)

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月
2021年 3,335 3,180 3,445 3,605 3,948 3,929 3,958 3,981 3,554 3,540
2020年比 115.6% 102.6% 99.9% 94.3% 95.8% 96.7% 100.1% 91.7% 84.7% 106.3%
2019年比 121.6% 115.5% 109.3% 115.5% 121.5% 113.6% 112.2% 102.5% 89.7% 129.8%

※総務省統計局「家計調査」より筆者作成

商環境が激変してビール会社は難しい舵取りを迫られています。キリンが国内酒類2位の座を奪うのか。注目が集まります。

麦とホップ@ビールを飲む理由

麦とホップ @ビールを飲む理由

しがないサラリーマンが30代で飲食店オーナーを目指しながら、日々精進するためのブログ「ビールを飲む理由」を書いています。サービス、飲食、フード、不動産にまつわる情報を書き込んでいます。飲食店、宿泊施設、民泊、結婚式場の経営者やオーナー、それを目指す人、サービス業に従事している人、就職を考えている人に有益な情報を届けるためのブログです。やがて、そうした人たちの交流の場になれば最高です。

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